わが社はSauceとしての分をわきまえ、
わが社独自の価値を付加して、
Sauceなりに人々を幸せにする。
トリイソースは、時代に合ったソース作りを目指してきました。料理の主役となる肉や野菜といった素材は、時代と共に美味しくなっています。調味料は、素材の良さを引き立てるあくまでも脇役です。
「素材の味を邪魔するほど目立つわけでもなく、そことなくしっかりとした味わいのする」調味料が現代調味料の理想と私たちは考えます。これは世に流通する多くのソースとは反対のベクトルかもしれませんが、それがソースの存在意義だと思います。
ご愛用者から「トリイ（ソース）さんとこのソースは野菜の風味がする」とよく言っていただけます。私たちは、煮詰めた野菜を裏ごしせず、石臼ですり潰します。それによって一般的には捨てらている野菜の皮や種の部分も余すことなく野菜全ての旨味をソースに詰め込みます。だからこそ野菜の風味を感じるソースに仕上がるのです。更に捨てられる生ごみも限りなく0に近づきます。
酸味はソースに欠かせない存在です。酸味があるとフライなど揚げ物があっさりとした味わいになり、料理の味にメリハリが生まれます。ソースの酸味は主に酢に由来しますが、トリイソースでは自家製の醸造酢を用いています。トリイソースでは、静置発酵法という昔ながらの製法で酢をつくり、まろやかな酸味を作り出しています。
トリイソースでは、香辛料を原形（又は粗挽き）の状態で濾し袋に入れ、ソースの中に漬け込むことで香りだけをソースに溶け込ませ、味は邪魔しないようにしています。
トリイソースでは、煮込んだウスターソースを木桶で熟成しています。香辛料の漬け込み温度帯を数段階に分けながら木桶で熟成させるソースづくりは日本で唯一と思います。熟成するとワインやウィスキーの味は丸くなります。ソースも熟成することで味が丸くなるのは良い反面、塩角がとれすぎてしまうと味がぼやけてしまいます。私たちは長年培った経験の中で、1ヵ月ほど寝かす塩梅に辿り着きました。
鳥居食品株式会社
